以前のパートはこちらをクリック。1:英語全文日本語和訳付。マララさんノーベル平和賞授与式でのスピーチ|12月10日。
I am here to stand up for their rights, raise their voice … it is not time to pity them. It is time to take action so it becomes the last time that we see a child deprived of education.
今、私は彼らの権利のために、そして彼らの声を届けるために、ここに立っています。今は、彼らを哀れんでいるときではありません。教育の機会を奪われた子供たちを見るのを、これで最後にするために、行動を起こすべきときなのです。
I have found that people describe me in many different ways. 私は、人々が私のことを、いろんなふうに呼ぶことに気づきました。
Some people call me the girl who was shot by the Taliban. ある人は、タリバーンに撃たれた少女と。
And some, the girl who fought for her rights. またある人は、自分の権利のために闘う少女と。
Some people, call me a “Nobel Laureate” now. そして今は、「ノーベル賞受賞者」とも呼ばれます。
(※英語なし) 弟たちからは「うるさくて、偉そうなお姉ちゃん」と呼ばれているのですが…。
As far as I know, I am just a committed and stubborn person who wants to see every child getting quality education, who wants equal rights for women and who wants peace in every corner of the world.
私が知る限り、私はただ、全ての子供たちが質の高い教育を受けることができることや、女性が平等な権利を持てること、そして世界の隅々まで平和であることを願う、熱心で頑固な人間でしかありません。
Education is one of the blessings of life-and one of its necessities. That has been my experience during the 17 years life. In my home in Swat Valley, in the north of Pakistan, I always loved school and learning new things. I remember when my friends and I would decorate our hands with henna for special occasions. Instead of drawing flowers and patterns we would paint our hands with mathematical formulas and equations.
教育は人生の恵みの一つであり、生きる上で欠かせないものです。このことを私は、17年間の人生で経験しました。(パキスタン北部の)スワート渓谷にある故郷では、私はいつも、学校に通って新たなことを学ぶことを愛していました。何か特別なことがあると、私は友達と一緒に(植物染料の)ヘナで手を装飾したのを覚えています。花や模様を描くかわりに、私たちは数式や方程式を書いたものでした。
We had a thirst for education because our future was right there in that classroom. We would sit and read and learn together. We loved to wear neat and tidy school uniforms and we would sit there with big dreams in our eyes. We wanted to make our parents proud and prove that we could excel in our studies and achieve things, which some people think only boys can.
私たちは教育を渇望していました。なぜならば、私たちの未来はまさに教室の中にあったのですから。ともに座り、学び、読みました。格好良くて清楚な制服が大好きでしたし、大きな夢を抱きながら教室に座っていました。両親に誇らしく思ってもらいたかったし、優れた成績をあげたり何かを成し遂げるといった、一部の人からは男子にしかできないと思われていることを、女子でもできるのだと証明したかったのです。
Things did not remain the same. When I was ten, Swat, which was a place of beauty and tourism, suddenly changed into a place of terrorism. More than 400 schools were destroyed. Girls were stopped from going to school. Women were flogged. Innocent people were killed. We all suffered. And our beautiful dreams turned into nightmares.
ですが、こうした日々は続きませんでした。観光と美の地であるスワートが突如として、テロリズムの地と化したのです。400以上の学校が破壊され、女性たちはむちで打たれました。人々が殺されました。そして私たちのすてきな夢は、悪夢へと変わったのです。
Education went from being a right to being a crime. 教育は「権利」から「犯罪」になりました。 (※英語なし) 女の子たちは学校に行くのをやめさせられました。
But when my world suddenly changed, my priorities changed too. しかし、私をとりまく世界が突如として変わったとき、私が優先すべきことも変わったのです。
I had two options, one was to remain silent and wait to be killed. And the second was to speak up and then be killed. I chose the second one. I decided to speak up.
私には二つの選択肢がありました。一つは黙って殺されるのを待つこと。二つ目は声を上げ、そして殺されることです。私は後者を選びました。声を上げようと決めたのです。
(※英語なし)
テロリストたちがいう正義を、ただ傍観することはできませんでした。すべての権利を認めず、無慈悲に人を殺し、イスラムを悪用するものだったからです。私たちは声を上げ、そして彼らに言おうと決めたのです。「コーランでアラーが『一人の人間を殺すことは、全人類を殺すのと同じである』とおっしゃっていることを学ばなかったのですか。ムハマドは自分を傷つけるな(自殺をするな)、他人もだと言っています」。そして、こうも言いました「コーランの中で最初に出てくる“イクラ”という言葉を知らないのですか」と。これは、「読め」という意味です。