マララさん2014年ノーベル平和賞スピーチ英語全文|日本語訳1

マララさんノーベル平和賞受賞スピーチ2014年【動画】

マララさんが、ノーベル賞を受賞候補にあがっていることに関して去年は、パキスタンなどで、「彼女はまだなにも、なしとげていないから、ふさわしくない。」という意見があったそうです。

たしかに、彼女は、意見を述べただけです。そして、撃たれて、復活した・・と。

なにか社会活動をしたわけではないのですが、それだけで、人の心を動かして、「教育とはなにか?」って考えさせましたよね?それが、すでに、実績になっています。

すくなくとも、オバマ大統領と金大中大統領よりかは、ノーベル平和賞にふさわしい、働きをしました。

マララさん2014年ノーベル平和賞受賞スピーチの動画

マララさんが、2014年のノーベル平和賞を受賞をうけて10月12日にスピーチした時の動画です。

『私はマララ』パキスタンのタリバンに撃たれた少女

『私はマララ-教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女』という本も出ていますね。

中から、気になる所を抜粋します。

「わたしの望みは、自分の子どもたちを教育し、パキスタンの子どもたちを教育することだ。」
「だが、国のリーダーの半分が嘘ばかりついていて、あとの半分はタリバンとつなかっている状況では、がんばるだけではどうにもならない。」
「だれかが声をあげなければならないんだ」(283)
「もしわたしがあなたの頭に銃をつきつけて、『イスラム教こそ本物の宗教だ』といったら、誰が信じるでしょう」(200)
「人々は神様に、わたしを助けてと祈ってくれた。そしてわたしは助けられた。それには理由があるのだ。
わたしには第二の人生をかけて、みんなを助けるという使命がある。」(391)

パキスタンでは、ベナジル・ブットと、ナワズ・シャリフが交代交代に、首相を歴任していました。政治的なクリーンさ(ダーティーさ?)は、どっちもどっちで、暴力団と、ヤクザが、交代で、政権を担っているようだ。って言われていましたね。

のちに軍の大佐のムシャラフ氏が、クーデターで、政権をとり、民主的な選挙を行うはずでしたが、そのまま大統領になってしまうという感じでした。「パキスタンでは、このままでは、クリーンな政治は期待できない」という閉塞感が、マララさんのお父さんや、マララご自身のような、政治的な活動の原点だと思います。

Malala Yousafzai, Nobel Peace Prize Laureate 2014

※20秒位までは、挨拶です。その後、テキストのスピーチが始まります。

I’m feeling honored that I am being chosen as a Nobel laureate.And I have been honored with this precious award, the Nobel Peace Prize. And I’m proud that I am the first Pakistani and first young woman or first young person who is getting this award. It’s a great honor for me.

ノーベル平和賞の受賞者に選ばれて光栄です。この貴い賞をいただけて光栄です。初のパキスタン人、初の若い女性、初の若者としてこの賞の受賞者となれたことを誇りに思います。

And I’m also really happy that I’m sharing this award with a person from India whose name is Kailash Satyarthi.And his great work for child’s rights and his great work against child slavery totally inspire me. And I’m really happy that there are so many people who are working for children’s rights, and I’m not alone. And he totally deserved this award.So I’m feeling honored that I’m sharing this award with him.

 インドのカイラシュ・サティアルティさんと受賞することは本当に幸せです。子供の権利のため、児童労働に反対する彼の素晴らしい活動は私の刺激となります。多くの人々が子供の権利のために働き、私は孤独ではないことを幸せに思います。彼は本当に賞にふさわしい人で、彼とともに受賞できることは名誉です。

He received this award, and we both are the two Nobel award receivers, one is from Pakistan, one is from India.One believes in Hinduism, and one strongly believes in Islam. And it gives a message to people of love between Pakistan and India and between different religions. And we both support each other.

 私たち2人のノーベル賞受賞者は、1人がパキスタン、1人がインド出身です。1人がヒンズー教を信じ、もう1人はイスラム教をあつく信仰しています。これは、パキスタンとインド、異なる宗教の人々に愛のメッセージとして届きます。私たちは互いに支え合っています。

It does not matter what the color of your skin is, what language you speak, what religion you believe in. It is that we should all consider each other as human beings and we should respect each other. And we should all fight for our rights, for the rights of children, for the rights of women and for the rights of every human being.

  肌の色、言語、信仰する宗教は問題ではありません。互いに人間として尊重し、尊敬し合うべきです。私たちは子供の権利、女性の権利、あらゆる人権のために闘うべきです。

First of all, I would like to thank my family, my dear father, my dear mother for their love, for their support. As my father always says, he did not give me something extra. But what he did (was) that he did not clip my wings. So I thank my father for not clipping my wings, for letting me fly and achieve my goals.

 まず始めに、家族、親愛なる父母の愛情と支援に感謝します。父がいつも言うように、父は私に特別なものを与えてくれたわけではありません。ただ、父は私の翼を切り落としませんでした。父が私の翼を切り落とさず、羽ばたかせて夢を達成させてくれたことに感謝しています。

スピーチの続きはこちらです。マララさん2014年ノーベル平和賞スピーチ英語全文|日本語訳付【2】

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